昭和43年12月29日
                          特別奉修員




 私達のあの、テレビが映らなくなってるんですが、ほんのどこにかちょっとした、やはり故障があるのに違いないのですよね。 昨日私は小倉へ行って、行きがけはそうでもなかったんですけど、帰りがけ少し頭痛がするんです。 まぁ、酔うたという訳でもなかそうですけれども、やはりあの、どこにかちょっと故障がある訳ですね。 

 ですからあの、私達も、まぁ大げさな言い方ですけれどもこの世の中には働きに来ておるのだと言われるくらいですから、本当にこの旗を楽させるような働きというかね、その働きがしにくいとか、出来ないというような、頭が痛かったり腹が痛かったり。 または心がどうも重苦しかったりいたしましては、その働きという事になって参りませんから、もうまず何を言うても自分の心の中にその明るさを失っておったり、心が平常でない時にはやっぱり心に、どこかに故障がある時ですから、もうテレビが映っとらんのと同じ事ですから、もうそこに焦点を置く以外にはないと思うんですね。 

 なかなかそれは分かっておっても出来ませんけれども、やっぱりそこを繰り返し、そこに焦点をおいておかげを頂いてまいりませんと、その少しばかりの故障が、まぁ言うなら風邪は万病の元といったように、ちょっとした風邪だと思うておったのが万病の元になりかねないのですから、とりわけ年末ともなると、まぁ色んな意味で忙しい事です。 その忙しい事が、もう本当に心が陽うつであるとか、心がサッパリしないとか、ね、というままに私は正月を迎えるような事があってはなりませんから、もう心から一つ、まぁ私は思うのに結局はあの、本当の気持ち良く立ち働きが出来ない。 

 結局私はもう、最近、まぁ今月に入って申しておりますように、お詫び不足だという風に思います。 ですからもう本気で一つお詫びをさせて頂いて、頭の痛いのも腹が痛いのも、ね、心の中にいよいよ感じる痛さ痒さといったような物も、働きの出来る、本当の働きが出来ることの為に、一つおかげを受けて行かなきゃならん。 

 人間の心っていうのは、もう本当に、まぁお粗末や、こんなお粗末はなかろうと思うんです。 ちょっとした事が、もう前にも後ろにも行けんようになってしまうもんですからね。 さっきまでは明るかったのが暗くなったり、さっきまでは有り難かったのが有り難くなくなったり、それがちょっとした事がそういう結果になるのですから。 一つ、やはりしっかり修繕をさせて頂いて、おかげを頂いて、おかげを頂かねばならんと思いますね、どうぞ・・・。

信太郎